健康なのに嗅覚が低下している人は死なないように気を付けて!

(2019年5月) カロリンスカ研究所やミシガン大学などの研究グループが "Annals of Internal Medicine" に発表した研究で、健康なのに嗅覚が低下している人はその後の10数年間のうちに死亡するリスクが高いという結果になっています。
著者: Bojing Liu et al.
タイトル: Relationship Between Poor Olfaction and Mortality Among Community-Dwelling Older Adults: A Cohort Study

研究の方法

米国に住む71~82才の男女 2,289人(女性52%)を対象に、嗅覚テスト(Brief Smell Identification Test)を実施し、その後13年間にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

13年間のうちに 1,211人が死亡しました。

嗅覚が良好だったグループに比べて、嗅覚が劣悪だったグループは死亡リスクが10年目の時点で46%および13年目の時点で30%増加していました。

追跡開始当初の健康状態に応じてデータを分けてそれぞれに分析すると、健康状態が良好な場合に限り、嗅覚と死亡リスクとの間に統計学的に有意な関係が見られました(10年間における死亡リスクが62%増加)。

死因別に分析すると、嗅覚不良の場合には神経変性疾患(アルツハイマー病など)と心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡するリスクが増加していました。