女性の出産歴などと死亡リスクの関係

(2018年7月) "Annals of Epidemiology" に掲載された国立がん研究センター(日本)などによる研究で、女性の出産歴などと死亡リスク(死因は問わない)との関係が調査されています。
Shiori Otsuki et al. "Female reproductive factors and risk of all-cause and cause-specific mortality among women: The Japan Public Health Center–based Prospective Study (JPHC study)"

研究の方法

1990~1994年にかけて日本に住む40~69才の女性4万人に産んだ子供の数や初潮/閉経の時期などを尋ねたのち、平均21年間ほどにわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

上記の結果は死亡リスクなどに影響する色々な要因を考慮しつつデータを分析したところ、次のような結果はとなりました:
  1. 追跡期間中に 4,788人が死亡した。
  2. 子供を産んだ女性は死亡リスクが26%低かった。(*)
  3. 子供を1人だけ産んだ女性に比べて、子供を2人産んだ女性は死亡リスクが12%低かった。 3人産んだ女性は1人だけ産んだ女性に比べて17%低かった。
  4. 子供を産み母乳で子供を育てた女性は死亡リスクが19%低かった。(*)
  5. 閉経が訪れる時期が遅かった女性は死亡リスクが12%低かった。(*)
  6. 子供を産める期間(初潮~閉経)が長かった女性は死亡リスクが15%低かった(*)
  7. 初めて子供を産んだ年齢が22才以下の女性に比べて30才以上の女性は死亡リスクが高かった(数字は記載なし)。
(*) 論文要旨にリスクの比較基準が記載されていないので適宜推測してください。