レスベラトロールが中高年の記憶力改善に有効かも

(2015年2月) "Scientific Reports" 誌に掲載されたテキサスA&M大学の研究によると、レスベラトロールが加齢による記憶力の低下を防ぐのに有効かもしれません。

研究の方法

この研究では生後21ヶ月(中年後期)の雄ネズミを2つのグループに分けて、一方のグループ(8匹)にはレスベラトロール(体重1kgあたり40mg/日)を、そしてもう一方の比較対照用のグループ(7匹)には賦形剤を、4週間にわたって腹腔内に注射しました。

結果

生後22~25ヶ月の時点において、比較対照用のグループでは空間記憶力が衰えた(空間学習能力は維持されていた)のに対して、レスベラトロールを投与したグループでは空間記憶力も空間学習能力も改善されていました。

レスベラトロールを投与したグループでは、他にも次のような効果が見られました:
  • 比較対照用のグループに比べて、海馬(脳の器官。記憶・学習を担当する)におけるニューロン形成が2倍近くも多くなっていた。
  • 微小血管系も有意に改善されていたことから、海馬の血流が改善されたと思われる。
  • 海馬の慢性炎症が軽減されていた。
研究者は次のように結論づけています:
「今回の研究により、中年後期におけるレスベラトロールの投与が記憶力と気分(mood function)の改善に有益であるというエビデンスが得られた」