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筋力トレーニングによりビタミンDの利用効率が向上する?

(2015年10月) "Experimental Physiology" 誌に掲載された立命館大学の研究(マウス実験)で、筋力トレーニングにより筋肉に存在するビタミンD受容体(*)の数が増えるという結果になりました。
(*) ビタミンDの作用の全てではないにせよ大部分は、ビタミンD受容体を介して発揮されます。

ビタミンDは骨だけでなく筋肉の健康にも関与しています。 過去の研究に、ビタミンDが欠乏している人がビタミンDを補給するとビタミンD受容体の数が増えて、筋力トレーニングをしたときと同じように筋肉量が改善するという結果になったものがあります。

研究の方法
生後10週間の雄ネズミ(匹数は不明)を次の3つのグループに分けました:
  • 回し車で有酸素運動(ジョギング的な運動)をするグループ
  • 電気刺激を与えて筋力トレーニング(EMSのことでしょう)を行ったのと同じ効果を与えられたグループ
  • 何も運動をしないグループ

そして、運動(または電気刺激)の前後で筋肉組織のサンプルを採取してビタミンDの代謝に関与するタンパク質とビタミンD受容体が運動によりどのように変化したかを調べました。

研究の結果

電気刺激を受けた(筋力トレーニングをした)グループでのみ、何も運動をしていないグループに比べてビタミンD受容体の数が運動直後から3時間後にかけて増加し、ビタミンDの代謝に関与する酵素も増加していました。

コメント
研究者は次のように述べています:

「ビタミンDを補給しなくても筋力トレーニングを行うことによってビタミンDの代謝を効率的に改善できる可能性があります。 運動によるビタミンD受容体の増加はビタミンD補給による増加とはメカニズムが異なるかもしれません」

「今後は、筋力トレーニングによる筋肉タンパク質の同化(筋肉が増えるということでしょう)へのビタミンDの関与を調べたいと思っています。 筋力トレーニングだけよりも、筋力トレーニングとビタミンDを服用するときの方が筋肉タンパク質の同化が促進される可能性があります」