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耐性菌が非耐性菌よりも弱いとは限らない。 自然淘汰を期待できないことも

(2016年6月) これまで、耐性菌が抗生物質への耐性を獲得するには、その代価として細菌間における競争力あるいは毒性を犠牲にすると考えられてきました。 つまり耐性菌は耐性と引き換えに何らかの弱点を抱え込むのではないかと考えられてきたわけです。

それゆえに、抗生物質の使用量を必要最低限に抑えていれば、耐性菌は自然淘汰されて消滅すると考えられていました。

ところが "Bioessays" 誌に掲載された研究によると、耐性菌は耐性を獲得する代価として必ずしも何かを犠牲にしていない可能性があります。 抗生物質への耐性を有しつつも、他の菌よりも強健で毒性も強いという耐性菌が少なからぬ確率で発生する可能性があるというのです。

この発見は、新しく開発された高スループット配列決定技法により細菌の病原性をゲノムのレベルで調べることが出来るようになったために可能となりました。