レストレス・レッグス症候群の人は脳卒中・心臓病・腎臓病のリスクが高い

(2015年10月) "Journal of Sleep Research" に掲載されたテネシー大学などの研究で、レストレス・レッグス症候群(RLS)の患者は脳卒中・心臓病・腎臓病のリスクが高いという結果になりました。

研究の方法

退役軍人3百万人のデータベースの中から約 3,700人のRLS患者および同数の健常者を選出し約8年間にわたって追跡して、2つのグループの間で脳卒中・冠動脈疾患・慢性腎臓疾患およびこれらの疾患による死亡の発生状況を比較しました。 健常者のグループは様々な面においてRLS患者のグループと釣り合うように選出されました。

結果

RLS患者のグループは健常者のグループに比べて、心血管疾患(心臓病や脳卒中)の発生率が4倍・慢性腎疾患の発生率が3倍・脂肪率が1.88倍でした。

考えられる理由

RLSによる慢性的な睡眠不足が寿命を縮めたり心臓病のリスク要因となったりしている可能性が考えられます。

また、RLS患者の大部分は周期性四肢運動(*)を併発しますが、RLSと周期性四肢運動が合わさってあるいは個別的に血圧と心拍数に影響している可能性があります。
(*) 睡眠中に脚や腕が数十秒ほどにわたって、ぴくっと動いたり引きつったりするという症状。

ただし、この結果から「RLSが直接的に心臓病・脳卒中・腎臓病を引き起こしている」と言えるわけではありません。 逆にこれらの疾患がRLSの一因となっている可能性も考えられます。

したがって、RLSを治療することで心血管疾患や腎疾患のリスクを下げられるかどうかも現段階では不明であり、今後の臨床試験により調査する必要があります。