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レスベラトロールが脂肪を褐色化させてカロリー燃焼効果を発揮?

(2015年6月) "International Journal of Obesity" 誌に掲載されたワシントン州立大学の研究によると、ブルーベリーやブドウなどの成分であるレスベラトロールを摂ることで白色脂肪(いわゆる普通の脂肪)を褐色脂肪(カロリー燃焼効果がある)の一種であるベージュ脂肪に変えることが出来るかもしれません。

研究の方法
生後5ヶ月の雌マウスを2つのグループに分けて、一方のグループには普通の高脂肪食のエサを、もう一方のグループにはレスベラトロールを0.1%の割合(*)で含有する高脂肪のエサを与えました。
(*) ヒトが果物を毎日340gほど食べた場合に摂取できるレスベラトロールの量に相当します。
結果

レスベラトロールを含有するエサを食べたグループでは白色脂肪がベージュ脂肪へと変化し、もう一方のグループに比べて体重増加量が40%少なくなっていました。

研究者は次のように述べています:
「果物に含まれるレスベラトロールなどのポリフェノール類が白色脂肪をベージュ脂肪へと変換し、それによって脂肪が燃焼して肥満や代謝機能不全が阻止されます」
AMPKがベージュ化を促進

今回の研究の一環として行われた、白色脂肪組織から採取した細胞をレスベラトロールで処理するという実験では、AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)というエネルギー代謝を調節する作用のある酵素が白色脂肪からベージュ脂肪への変換を促進していることが示されました。

AMPKはレスベラトロールを大量に服用したときの作用メカニズムに関与しています。

解説

この研究ではレスベラトロールが用いられましたが、研究者によると、今回のマウス実験で見られたベージュ化効果はレスベラトロール以外のポリフェノール類にも期待できます。 ポリフェノール類の摂取量を増やすには果物を積極的に食べると良いでしょう。 特にブルーベリーや苺、ラズベリー、ブドウ、リンゴがお薦めです。

レスベラトロールを含有する食品としてはワインが有名ですが、研究者によるとポリフェノールの多くは不溶性であるためにワインの製造工程において除去されてしまいます。