レスベラトロール&放射線治療で前立腺ガンの97%を退治

(2012年11月) "Journal of Andrology" などに掲載されたミズーリ大学コロンビア校の研究により、ブドウの皮やワインなどに含まれるレスベラトロールという化合物によって前立腺ガンの腫瘍が放射線治療に弱くなることが明らかになりました。

このレスベラトロールの作用はあらゆる種類の前立腺ガン(侵攻型のものを含む)に対して有効で、前立腺ガンが完治する確率が増加します。

レスベラトロールに薬物治療を腫瘍細胞に効きやすくする作用のあることは、これまでに行われた他の研究で示されていましたが、放射線治療と併用したときの効果を調べた研究は今回のものが初めてです。

パーフォリンとグランザイムB

前立腺腫瘍の細胞には、パーフォリンとグランザイムBという2種類のタンパク質が極少量含まれています。 これらのタンパク質には協同して腫瘍細胞を殺す作用がありますが、この作用が出るには両方のタンパク質が強く発現している必要があります。

研究の概要

今回の研究で、レスベラトロールを前立腺腫瘍の細胞に導入したところ、パーフォリンとグランザイムBが著しく活性化しました。 そして放射線治療を行ったところ腫瘍細胞の97%が死滅しました。 このパーセンテージは、放射線治療だけの場合よりも遥かに高いものです。 しかも、この手法はあらゆる種類の前立腺腫瘍細胞に対して効果がありました。

副作用のおそれ
経口でレスベラトロールを摂取すると非常に大量のレスベラトロールを服用することになるので、副作用が出るケースも多いと考えられます。 レスベラトロールが体内で分解されやすいためにレスベラトロールの必要量が増えるのです。 研究グループは、用量が少なくて済む経口以外の投与方法を模索中です。