リウマチ患者では慢性腎臓疾患のリスクが増加

(2014年4月) "American Journal of Kidney Diseases" に掲載された米国 Mayo Clinic の研究によると、関節リウマチ患者では慢性腎臓疾患のリスクが通常よりも増加すると考えられます。

この研究で、Mayo Clinic という米国の病院のリウマチ患者813人とリウマチ以外の患者813人とを比較したところ、20年間という期間中に慢性腎臓疾患を発症した人の割合が、リウマチ以外の患者では5人に1人だったのに対して、リウマチ患者では4人に1人だったのです。

この数字の違いは大したことがないように思えますが、研究者によると相当な違いなのだそうです。 さらに、慢性腎臓疾患を発症したリウマチ患者では心臓疾患になる人の割合が増えていました(慢性腎臓疾患の無いリウマチ患者に比べてなのか、それともリウマチの無い慢性腎臓疾患の患者に比べてなのかは不明)。

リウマチ患者における腎臓疾患のリスク要因と見られるのは、次の5つです:

  • プレドニゾンやコルチゾンなどのコルチコステロイドの使用
  • 関節リウマチと診断された1年目において赤血球沈降速度(炎症の程度を測る検査)が速い
  • 肥満
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • コレステロールが異常に高い
現在のところ、リウマチの治療ガイドラインに慢性腎不全対策は特に含まれていません。

研究者は、医師がリウマチ患者に処方する薬に気をつける(投薬に起因する腎臓疾患のリスクを減らすため)ことを提唱しています。 また、リウマチ患者に対しては、腎臓の検査(血液検査と尿検査)を年に一度(糖尿病や高血圧などの腎臓疾患のリスク要因がある場合にはそれ以上)受けることを勧めています。

また、リウマチ患者が腎臓疾患のリスクを下げる対策として、以下を挙げています:

  • 血圧に注意してコントロールする。
  • 塩分を摂り過ぎない。
  • 腎臓への毒性を有する薬(非ステロイド性抗炎症薬など)を避ける、あるいは用量を控えめにする。参考記事: 解熱鎮痛剤の服用は十分に水分を摂ってから
  • リウマチと炎症の治療をきちんと受けて、症状を出来るだけ抑える。