コメと肥満率の関係

(2019年5月) 日本では農林水産省の失政に起因するコメの値上がりが問題になっていますが、英国で開催中の "ECO 2019" で発表予定である同志社女子大学の研究で、コメをよく食べる国のほうが肥満率が低いことが明らかになりました。出典: International study suggests that eating more rice could be protective against obesity

研究の方法

国連が提供するデータを用いて、世界136ヶ国(100万人以上の人口を有する国)におけるコメ(白米・玄米・米粉・その他の米製品)の消費量と肥満率との関係を調べました。

結果

コメをよく食べる国(バングラデシュ/ラオス/カンボジア/ベトナム/インドネシアなど)はコメをあまり食べない国(フランス/英国/米国/スペイン/カナダ/オーストラリアなど)に比べてカロリー摂取量などを考慮しても肥満率が低いという結果でした。

コメをよく食べる国・・・コメの平均摂取量が150g/日に達する国

コメをあまり食べない国・・・コメの平均摂取量が14g/日以下の国

研究グループの推算によると、世界全体でコメを食べる量が50g/日(1/4カップ)増えると18才以上における肥満率が1%下がる(650百万人→643百万人)という計算になります。

コメント

研究者は次のように述べています:
「コメを主食とする国で肥満率が低いようでした。したがって、コメを基本とする食生活が肥満の防止に役立つ可能性があります。 世界中で肥満が増加している昨今、コメを食べるのが推奨されます」
「コメは脂質が少なく食後の血糖値上昇が比較的穏やかなのでインスリンの分泌が抑制されます。 ただ、コメを食べ過ぎるとメタボリック・シンドロームや糖尿病のリスクが増加するという報告もあるので、肥満予防のためには適量を食べると良いでしょう」