交通騒音に悩まされている人は抑鬱が生じやすい

(2015年11月) " Environmental Health Perspectives" 誌に掲載された米国の研究で、自宅で交通騒音にさらされていると抑鬱症状が生じるリスクが増加するという結果になりました。

研究の方法

ドイツ在住で抑鬱症状が生じていない45~75才の男女 3,300人のデータを分析しました。

CES-Dと呼ばれる抑鬱症状チェック・リストで抑鬱が認められる場合または抗うつ剤を服用するようになった場合に抑鬱が生じているとみなしました。 24時間騒音レベルが年間平均で55dB(A)(*)を超える場合を「ひどい騒音」と定義しました。

(*) 騒音の単位であるdBから人間の可聴域の音だけを取り出したもの。
結果

データ全体のうち35.7%の人が自宅でひどい交通騒音に悩まされていました。 試験開始から約5年後に行われた調査に抑鬱が生じていたのは302人でした。

5年後の調査において、ひどい騒音に悩まされているグループでは抑鬱症状が生じるリスクが26%高くなっていました。

当初から不眠症を抱えていたグループに限ると、ひどい騒音がある場合に抑鬱のリスクが62%高くなっていました。 また、学歴が13年未満のグループに限ると、ひどい騒音と抑鬱リスクとの間に関係は見られませんでした。
これらの結果は、年齢・性別・社会経済的状態(収入・職業・学歴など)・道路への近さ・BMI・喫煙習慣・不眠症の有無などの要因を考慮した後のものです。