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ローズマリーの爽やかな芳香に子供の学校の成績を向上させる効果?

(2017年5月) 英国心理学会で発表されたノーザンブリア大学の研究によると、ローズマリーの芳香に子供の学校の成績を向上させる効果が期待できるかもしれません。

研究の方法

10~11才の子供40人を2つのグループに分けて、一方のグループにはローズマリーのエッセンシャル・オイルをディフューズーで拡散した教室で、そしてもう一方のグループには無臭の教室で、記憶力の一種であるワーキングメモリー(下記参照)を測定するためのテストをいくつか受けてもらいました。

結果

ローズマリーの芳香が漂う教室でテストを受けたグループのほうが、記憶力テストの成績が統計学的に有意に良好でした。 ローズマリーの芳香の有無による違いが最も大きく表れたのは単語を覚えるテストでした。

研究者は次のように述べています:
「ワーキングメモリーが劣っている子供は学業成績も劣っている傾向にあります。 今回の結果から、ローズマリーの爽やかな香りを子供の学業成績の改善に役立てられるのではないかと期待されます。 ローズマリーのアロマ・オイルを学校教育に利用できるかどうかを調べる大規模な臨床試験を行う機が熟したと申せましょう」

関連研究

ノーザンブリア大学は昨年(2016年)の英国心理学会でも、ローズマリーの香りに関する研究を発表しています。

この 2016年の研究では、ローズマリーのアロマ・オイルが65才超の高齢者の記憶力に及ぼす効果を調べ、無臭の部屋やラベンダーの香りが漂う部屋で過ごした場合に比べて、ローズマリーの香りが漂う部屋で過ごした場合には記憶力の一種である展望記憶力(下記参照)15%高いでした。 また、ラベンダーの香りには気持ちを落ち着ける効果があるように見受けられました。

食べてもよし?

2013年の神経科学会で発表されたセント・ルイス大学の研究ではマウス実験により、ローズマリーやスペアミントから抽出される抗酸化物質に海馬(学習と記憶に関わる脳の領域)の酸化ストレスを減らして記憶力と学習能力を改善する効果のあることが示されています。

ただし、"Journal of Medicinal Food"(2013年)に掲載されたメアリー大学の研究では、高齢者を被験者として臨床試験を行い、ローズマリーを食べる量が多すぎる(6g)と認知機能にとってマイナスとなるという結果になっているので、食べ過ぎにはご注意を...

言葉の説明

ワーキングメモリー

ワーキングメモリーとは、視覚的または言語的な情報を一時的に記憶し、その情報を用いて作業する能力のことです。 ワーキングメモリーは集中力や注意力と密接な関係にあります。 ワーキングメモリーはわずか数秒間という短い時間単位で作用します。

ワーキングメモリーは例えば、暗算をしたり物語を聞いて理解するのに必要です。 暗算の対象となる数字を一時的に記憶したり、物語の出来事の流れを記憶するのにワーキングメモリーが必要とされるためです。

ワーキングメモリーは集中力・注意力・判断力・問題解決能力・学習能力にとって重要であり、ワーキングメモリーが不足すると勉強や仕事に支障が生じます。 スポーツにおいてもワーキングメモリーは重要です。

展望記憶力

展望記憶力とは、これからやるべきことを覚えておく能力のことで、例えば、観たいテレビ番組を忘れずに観る・外出先で忘れずに郵便物を投函する・所定の時間に薬を飲むなどを円滑に行ううえで必要となります。