ロイヤル・ゼリーに老化や高脂肪食の悪影響を緩和する効果?

(2018年7月) "Pathophysiology" 誌に掲載された研究によると、ロイヤル・ゼリーに老化や高脂肪食の悪影響を緩和する効果が期待できるかもしれません。

ロイヤル・ゼリーについて

ロイヤル・ゼリーは働きバチが分泌する乳白色の物質で、色々な栄養素を含有しています。 ロイヤル・ゼリーが含有する物質の中には、抗炎症・血糖値降下・インスリン抵抗性改善といった効果が期待されている物質もあります。

研究の方法

次の5つのグループに分けられたオスのネズミ(計40匹)を8週間にわたり飼育して体重・腹部脂肪量・血中脂質値(コレステロールと中性脂肪)・筋肉中の中性脂肪量・インスリン抵抗性などを調べました:
  1. 普通のエサを食べる若いネズミ
  2. 普通のエサを食べる老齢のネズミ
  3. (普通のエサと)ロイヤル・ゼリーを食べる老齢のネズミ
  4. 高脂肪食を食べる老齢のネズミ
  5. 高脂肪食とロイヤル・ゼリーを食べる老齢のネズミ

結果

老齢のネズミでは(高脂肪食を与えた場合には特に)、脂肪組織においてTNFR1(*)の発現量が過剰となるために脂肪組織の脂質貯蔵能力が低下し、それによって脂質が筋肉中に蓄積して筋肉における脂肪毒性(†)やインスリン抵抗性が助長されていました。

(*) 腫瘍壊死因子α(TNFα)の受容体。 TNFαによる炎症促進作用の大部分を担う。

(†) 過剰となった脂質が脂肪組織以外の場所(腎臓・肝臓・心臓・筋肉など)に蓄積すること。 脂肪毒性は脂肪組織の脂質貯蔵能力が低下するために生じるのが一般的。 筋肉に脂肪毒性が生じると、細胞が機能不全を起こしたり死滅したりする。 筋肉における脂肪毒性は、肥満・心不全・糖尿病に関与する。
しかし、高脂肪食を与えられた高齢のネズミであってもロイヤル・ゼリーを食べていれば、筋肉における脂肪毒性・血中脂質値・インスリン抵抗性・TNFR1の発現量において比較的良好でした。 ロイヤル・ゼリーはTNFR1を抑制することによって、このような効果を生み出すのだと考えられます。