1日わずか数分の軽いジョギングで寿命が延びる。 熱心に走っても無駄

(2014年7月) "Journal of the American College of Cardiology" に掲載されたアイオワ州立大学の研究によると、ジョギングの時間が1日にわずか数分であっても、そして走る速度がゆっくりであっても、まったくジョギングをしない人に比べると心臓発作や脳卒中で死亡するリスクが有意に低下すると考えられます。

この研究では、ジョギングと寿命の関係を調べることを目的として、18~100才の男女 55,137人を対象に、ジョギング習慣に関するアンケートを実施したのち、15年間にわたって追跡調査しました。 追跡期間中に亡くなったのは 3,413人で、そのうちの 1,217人が心血管疾患(心臓発作など)に起因して死亡しました。 この母集団(55,137人)においてジョギングの習慣があったのは24%でした。

主な結果は次の通りです:

  • ジョギング習慣のあるグループでは、ジョギング習慣の無いグループに比べて、総死亡率(死因を問わない死亡率)が30%低く、心臓疾患または脳卒中で死亡する率が45%低かった。

  • ジョギング習慣のあるグループは、ジョギング習慣の無いグループよりも平均で3年間長生きだった。

  • ジョギングの距離・時間・頻度・速度に関わらず、ジョギングがもたらす(死亡率についての)有益性は同じだった。

  • ジョギングの距離が6マイル(≒9.6km)未満、ジョギングの時間が51分未満(*)、ジョギングの頻度が週に1~2回、または走行速度が6マイル毎時未満という人であっても、ジョギング習慣の無いグループよりも死亡リスクが低かった。
    (*) 1回あたりの時間なのか週あたりの時間なのか不明。 冒頭の「1日にわずか数分であっても」という部分からすると、週あたりの時間?
  • 性別・年齢・BMI・健康状態・喫煙習慣・飲酒主観に関わらず、ジョギングがもたらす(死亡率についての)有益性は同じだった。

  • 平均では、ジョギング習慣を6年間続けている場合にジョギングによる死亡率の低下が最も顕著で、総死亡率が29%、心臓疾患または脳卒中による死亡率が50%、それぞれ低下していた。
研究者は次のように述べています:

「週に1時間未満しか走らないグループでも、死亡率の低下に関して言えば、週に3時間超走るグループと同等でした。 したがって寿命との関係に限れば、ジョギングをすればするほど良いとは言えないかもしれません」