スペイン産サフランの過半数はスペイン産ではない

(2016年1月) スペイン産のサフラン(香辛料)は世界でもトップクラスの品質ですが、"Food Chemistry" 誌に掲載されたバレンシア大学(スペイン)などの研究によると、スペイン産として流通しているサフランの50%超はスペイン産ではありません。 他の地域で作られたサフランが産地偽装によりスペイン産として売られているのです。

研究の方法

スペイン産として流通している44のサフラン製品をメタボロミクス的な手法を用いて分析しました。 メタボロミクスとは、食品の化学的な指紋のようなものです。

結果

44の製品のうち26がスペインで生産・加工されたものではありませんでした。

解説
サフランは最も高価な香辛料の1つで、スペイン産のサフランのように国際的に品質が認められているものは特に値打ちがあります。 数年前からスペイン産サフランの産地偽装が噂(*)になっていましたが、これまで確認する方法がありませんでした。
(*) スペインにおける生産量(97%がラ・マンチャ地方で栽培される)と輸出量の間に異常に大きな乖離があった。 1997~2013年のうちにスペインで生産されたサフランの量が年平均で 2,813kgだったのに対して、スペインから輸出されたサフランの量は年平均で 35,978kg。
今回明らかになった偽スペイン産のサフランは、モロッコやイラン、インドなどで安値で購入したサフランをスペイン産として高値で売ろうとしたのだと思われます。 サフランの品質は栽培地や乾燥処理の技術により左右されます。