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5.8g/日未満という塩分の推奨摂取量は見直すべき?

(2018年5月) コペンハーゲン大学病院などの研究グループが "Progress in Cardiovascular Diseases" 誌に発表したレビューにおいて塩分摂取量に関するガイドラインを見直すことを提案しています。

塩分摂取量

現在のところ多くの健康関連機関は塩分の摂取量を5.8g/日までとすることを推奨していますが、ヒトが許容できる塩分摂取量は1日あたり55gであり、人類の95%の塩分摂取量の平均は6~12gです。

推奨量に根拠なし?

多数の関連研究に目を通し、塩分摂取量の上限として5.8g/日を推奨することの科学的な根拠を求めたところ、5.8g/日の塩分摂取量を推奨する健康関連機関が根拠とする研究にしても、そうした健康関連機関が無視した研究(ランダム化比較試験と観察研究)にしても、塩分摂取量を5.8g/日未満にすることで健康上の有益性を得られることを示してはいませんでした。

これまでのデータが実際に示すもの

ランダム化比較試験や観察研究において塩分摂取量と血圧とのあいだに関係が見られていないわけではありませんでしたが(肥満ではなく血圧が正常な男女では特に)その関係は弱いものでした。

それどころか、塩分摂取量が5.8g未満であるとレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(血圧などの調節に関与するホルモン系)が活発で、血中脂質が多く、死亡リスクも高いというデータが見つかりました。

結論

研究グループは「塩分摂取量に関するガイドラインは見直す必要があると思われる」と結論付けています。