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塩分摂取量が多いと高脂肪の食事でも太らない?

(2015年6月) "Scientific Reports" 誌に掲載されたアイオワ大学の研究によると、高脂肪であっても塩分が多い食事であれば太る原因とならないかもしれません。 この研究において高脂肪・高塩分のエサを与えられたマウスは太らなかったのです。
ただし今回の研究は、ダイエット目的で塩分摂取量を増やすことを推奨するものではありません。 塩分摂取量が非常に多い人では心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが増加することが知られており、塩分の取り過ぎには注意が必要です。
仮説
研究チームはまず次のような仮説を立てました:
「脂肪分と塩分はどちらもヒトが美味だと感じる栄養素であるので、これらを同時に摂取すれば食事量が増えて体重も増えるはずだ」
研究の方法

この仮説を検証するために研究チームは、マウスたちをいくつものグループに分けて、各グループに通常のエサまたは塩分含有量が様々に異なる(0.25%~4%)高脂肪のエサを16週間にわたり食べ続けさせました。

結果

体重増加が最も激しかったのは塩分含有量が少ない高脂肪のエサを与えられたグループで、15g太りました。 一方、高脂肪でも塩分含有量が多いエサを与えられたグループの体重増加量は研究チームの予想に反して少なく(5g)、普通のエサを与えられたグループとほぼ同じでした。

高塩分のエサで太りにくい理由

マウスの各グループは食事量(摂取カロリー)も安静時代謝量および運動量(消費カロリー)も同じでした。 違っていたのは消化効率でした。 高塩分・高脂肪のエサを食べたグループでは摂った脂肪分が体に吸収される量が少なかったのです。 つまり、高塩分によって脂肪の吸収率が低下していたというわけです。

研究者は次のように述べています:
「塩分量の増加により体重増加が抑制されていたのは全面的に、摂取した食事から消化管がカロリーを抽出する効率が低下しているためでした」