海水から作られた塩は微小プラスチックで汚染されている

(2015年11月) "Environmental Science & Technology" 誌に掲載された中国の研究で、海水を原料とする市販の塩が微小プラスチックで汚染されていることが明らかになりました。

微小プラスチックとは

微小プラスチック(microplastic)とはサイズが5mm以下の小さなプラスチック粒子のことで、産業廃棄物や日用品など様々なものから生じます。 微小プラスチックは、そもそも微小なプラスチックが環境中に排出されるものと、大きなプラスチックが環境中で分解されて小さくなるものの2種類に大別されます。

有害性

微小プラスチックが水生生物や水産物を食べた人に及ぼす悪影響は明確ではありません。 しかし、ナノミリ(十億分の1ミリ)単位の極小サイズの微小プラスチックが細胞に入り込み損傷を引き起こすことを示す実験が複数存在することから、健康への悪影響が懸念されています。

研究の方法
中国で市販されている15種類の岩塩や海塩などを調査しました。
海塩は海水を蒸発させることによって作られます。
結果

海塩からは1kgあたり550~681個の微小プラスチックが検出されました。 これに対して岩塩などでは7~204個でした。 岩塩などからも微小プラスチックが検出されたのは製造工程において汚染されたためだと思われます。

1年間で体内に入る量
成人が塩分の推奨摂取量の通りに海塩を摂取した場合、1年あたり 1,000個ほどの微小プラスチックが体内に入ると推算されます。
過去の欧州の研究では、貝類を食べることで体内に入る微小プラスチックの量は年間で 11,000個ほどになると推定されています。