(2017年11月)"Hypertension" 誌に掲載された中国人民解放軍第三軍医大学の研究で、ピリっと辛い料理を好む人は塩分の摂取量が少なく血圧も低いという結果になっています。
以前に行われた研究では、トウガラシの辛味成分であるカプサイシンに塩味を増幅する作用のあることが示されています。
研究の方法
606人の中国人を対象に、ピリ辛さおよび塩辛さに対する嗜好・塩分摂取量・血圧などを調査しました。
結果
ピリ辛い食べ物が苦手な人に比べてピリ辛い食べ物が好きな人は、日頃の塩分摂取量が少なく、収縮期(最高)血圧が8mmHgおよび拡張期(最低)血圧が5mmHg低いという結果でした。
脳の検査では、島葉と眼窩前頭皮質という2つの脳領域が共に塩味とピリ辛に反応することが明らかになりました。 このことから、食べ物がピリ辛ければ少ない塩分でも十分な塩味を感じられるのだと考えられます。