SBL88乳酸菌に記憶力を向上させる効果?

(2019年4月) 加熱殺菌したSBL88乳酸菌にマウスの記憶および神経新生を増強する効果のあったことをサッポロホールディングス社などの研究グループが "Neuropsychopharmacology Reports" 誌に報告しています。

研究の方法

成体マウスの一群に加熱殺菌したSBL88乳酸菌をエサに混ぜて与え、海馬に依存する記憶力や海馬における神経新生の様子を探りました。

結果

SBL88乳酸菌を与えられたマウスは、海馬に依存する記憶力(社交的認識と文脈的な恐怖の記憶)と海馬の神経新生が向上しました。 海馬の神経新生は、新しく生まれるニューロンの増殖ではなく生存が増大することで向上していました。

解説

認知機能障害(学習能力や記憶力の低下など)の改善にSBL88乳酸菌を利用できる可能性があると研究グループは述べています。

SBL88乳酸菌により記憶力が向上する理由は不明ですが、SBL88乳酸菌が腸-脳軸や自律神経系を介して記憶力を改善させている可能性がまず考えられます。

他にも、SBL88乳酸菌が睡眠の質を改善することによって記憶の形成に寄与している可能性が考えられます。 睡眠は記憶力において重要な役割を果たしているためです。 これまでの研究で、SBL88乳酸菌により生体リズムや睡眠の質に好影響を及ぼすことや、SBL88乳酸菌が腸管細胞からのセロトニン(*)の放出を促し自律神経系に作用することが示されています。
(*) 睡眠に関与する神経伝達物質。 トリプトファン(アミノ酸)→ セロトニン → メラトニン という流れ。

SBL88乳酸菌が使われた製品

現在のところ、SBL88乳酸菌の製品はサッポログループが作っている乳酸菌入りの味噌汁しか無いようです。