短鎖フラクトオリゴ糖の健康効果

(2013年7月) シカゴで開催された "Institute of Food Technologists Annual Meeting & Expo" で行われたプレゼンテーションで、短鎖フラクトオリゴ糖(scFOS)という甘味料の健康効果が紹介されました。

フラクトオリゴ糖は人工甘味料ではなく、チコリ・玉ねぎ・アスパラガス・小麦・トマトなどの様々な食品に天然に存在します。 scFOS の甘さは、通常の砂糖の30~50%程度です。

scFOS の効果

scFOS は甘味料ではあるものの、難消化性の食物繊維と同じように吸収されることなく大腸にまで達し、そこで完全に発酵して大部分が乳酸、短鎖脂肪酸(酢酸塩・プロピオン酸塩・酪酸塩)、およびガスに変わります。

したがって scFOS は、甘味料としては低カロリー(1グラムあたり2キロカロリー程度)であるうえに、便量を増加させる効果(便秘に効く)や、ビフィズス菌の増殖を特に促進(バイオティクスとしての作用)し、有害となることがあるウェルシュ菌(Clostridium perfringens)の増殖を抑制する効果があります。

さらに、scFOS から作られる短鎖脂肪酸のうちの酢酸とプロピオン酸塩には血圧を下げる効果があり参考記事: 腸内細菌が血圧の調節に関与するメカニズムが明らかに、酪酸塩には、結腸ガンのリスクを下げる効果があると考えられます(動物実験でリスク減少を確認)。

加えて scFOS には、マグネシウムとカルシウムの吸収率を増加させる作用があります。 カルシウムだけでなく、マグネシウムも骨の健康にとって大切であるため、scFOS のこれらの作用は、骨密度が減少して骨粗鬆症や骨折のリスクが増加する閉経前後の女性や45歳以上の人に有益です。

利用のヒント
毎日の食事に scFOS を使用するのが、骨塩量と骨の強度を維持するのに有効です。 scFOS は、多少の加熱では機能が損なわれません。(pHが5以上なら120℃まで大丈夫だそうです)