統合失調症のリスクは本人の知能よりも家族との知能の差に表れる

(2016年4月) 統合失調症かどうかの判断材料として知能の低さが有効であるとこれまで考えられてきましたが、"JAMA Psychiatry" に掲載されたバージニア・コモンウェルス大学(米国)などの研究によると、本人の知能それ自体よりも血縁者(父・母・兄弟など遺伝子的なつながりがある親族)の平均知能との差の方が統合失調症の判断材料として有力です。

研究の方法

スェーデンで 1972~1990年に生まれた男女100万人超のデータを用いて、本人および血縁者の認知機能の程度(学業成績・IQ・学歴から判断した)と統合失調症のリスクとの関係を調べました。

結果
血縁者の認知機能の平均が一般的な水準であるのに本人だけ突出して知能が高い場合には、統合失調症のリスクは世間全般の半分ほどでした。 逆に、血縁者の認知機能の平均が水準以上であるのに本人の知能が普通である場合には、統合失調症のリスクが3倍ほど高くなっていました。