脳の炎症が統合失調症の誘因?

(2015年10月) "American Journal of Psychiatry" に掲載されたインペリアルカレッジ・ロンドンなどの研究により、統合失調症の患者や統合失調症のリスクが高い人では免疫細胞が活発で炎症が増加することが明らかになりました。 統合失調症を早期に診断・治療できるようになることが期待されます。

研究の方法

統合失調症と診断済みの人・統合失調症のリスクが高い人・健常者から成る56人の脳におけるミクログリアの活性度をPETスキャンを用いて測定しました。

結果
統合失調症がある人のグループ(*)において、症状が重いほどミクログリアの活性が高くなっていました。 統合失調症と診断済みの人たちのグループでも(健常者に比べて)ミクログリアの活性が高く(†)なっていました。

(*) おそらく 「(統合失調症であることが確定してはいないけれども)統合失調症の症状がある人」 という意味で、統合失調症のリスクが高い人のグループを指すのでしょう。

(†)永続的なストレスが統合失調症などの原因になるメカニズムが明らかに?」 によると、活性化されたミクログリアは神経細胞を傷つけて炎症プロセスを引き起こします。
コメント
研究者は次のように述べています:
「今回の研究により、炎症が統合失調症などの精神病を招いている可能性が示唆されます。 今後は、抗炎症療法が精神病の予防や治療に有効かどうかを調べたい」