ビタミンC不足に要注意。 現代の先進国も壊血病と無縁ではない

(2016年11月) オーストラリアの病院で糖尿病患者の中に壊血病の人が12名いたことが "Diabetes Medicine" 誌に報告されています。

壊血病とは
壊血病はビタミンCの欠乏が原因で生じる病気です。 昔の船乗り(*)がかかった病気として有名ですが、最近でも英国やスペインなどの先進国で壊血病が発生しています。
(*) 長期間にわたる航海なので、日持ちしない生鮮食品を食べられなかった。 日持ちがしてビタミンCも豊富なジャガイモをで問題が解決されたという話が伝わっています。

壊血病の症状は、疲労感・食欲低下・関節痛・息切れ・あざが出来やすい・歯肉などからの出血などです。

壊血病の患者について

今回、壊血病と診断されたのは11人で、このうち10人が2型糖尿病、1人が1型糖尿病でした。 傷の治りが遅いことを不審に感じた医師が検査したところ、ビタミンCが欠乏していることが明らかになりました。

ビタミンC血中濃度の正常値は40μmol/L超というものですが、11人のビタミンC血中濃度の中央値は19μmol/Lでしかありませんでした。 壊血病はビタミンCの投与により速やかに治りました。

壊血病の原因
今回のレポートを執筆した医師によると、現代の先進国で生活している人が壊血病になる理由は次の2つです:
  • 野菜・果物を食べない。
  • 野菜を食べるにしても、調理の際に加熱し過ぎるためにビタミンCが破壊されている。
今回のケースでは糖尿病患者で壊血病が発覚しましたが、この医師によると壊血病の発症と糖尿病とは無関係で、壊血病の原因はあくまでも貧弱な食生活にあります。