運動不足だと更年期症状がひどい

(2016年1月) "Menopause" 誌に掲載された研究で、運動不足の女性は更年期症状がひどいという結果になりました。出典: Sedentary Lifestyle Spells More Menopause Misery

これまでにも複数の類似研究が行われていて、その中には運動により更年期症状は軽減されないという結果になったものもありますが、今回の研究は「運動により更年期症状が軽減される」という方に一票を投じる結果でした。

研究の方法
南米に住む40~59才の女性 6,079人を対象に更年期の段階・更年期症状(*)・運動習慣などに関する複数のアンケートを実施し、その結果を分析しました。
(*) ホットフラッシュ・泌尿生殖器的な問題・関節痛・抑鬱・不安感など。
基準
30分以上の有酸素運動(*)を行う頻度が週に3回未満である場合を運動不足とみなしました。 MRS(†)のスコアが16点以上である場合を更年期症状が重度であるとみなしました。

(*) ウォーキングや、ジョギング、水泳など。

(†) Symptoms on the Menopause Rating Scale(リンク先は英語のPDFファイル)という更年期症状の程度を調べるためのアンケート。 ホットフラッシュや抑鬱など11の更年期症状について0~4点で回答する。 44点満点。
結果

64%の女性が運動不足でした。 更年期症状が重度だった女性の割合が運動不足のグループでは16%だったのに対して、運動量が十分なグループでは11%でした。 どの種類の更年期症状についても、運動不足のグループの方が生じている率が高くなっていました。 抑鬱・不安感・不眠症のスコアも運動不足のグループの方が高くなっていました。

コメント
北米閉経学会の理事を務める専門家は次のように述べています:
「運動習慣には、乳ガン・結腸ガン・認知症・心臓発作・脳卒中・抑鬱・肥満のリスクを下げる効果や、筋肉量・骨量・免疫機能を維持する効果もあります。」