セレンのサプリメントは大腸ガン予防の効果が期待できない。2型糖尿病のリスクが増加する恐れも

(2016年10月) "Journal of the National Cancer Institute" に掲載されたアリゾナ大学の研究によると、セレン(セレニウム)という抗酸化物質のサプリメントは、大腸ガン予防に有効でないばかりか2型糖尿病のリスクが増加する恐れもあります。

研究の方法

米国に住む40~80才の男女 1,374人を2つのグループに分けて33ヶ月間超にわたり、一方のグループにはセレンのサプリメント(200μg/日)を、もう一方のグループにはプラシーボを服用してもらいました。

結果
結腸ポリープの発生率に両グループで違いがありませんでした(*)。 また、比較的高齢の人たちのデータに限って分析すると、セレニウムを服用したグループはプラシーボのグループに比べて、2型糖尿病になるリスクが2.2倍に増加していました。
(*) セレニウム/プラシーボを服用し始める時点で既に進行した結腸ポリープの病歴があった場合には、結腸ポリープが再発するリスクは下がっていた。
関連研究
これまでの研究では、セレンが欠乏するとガンのリスク増加することや、セレンのサプリメントを服用していると2型糖尿病のリスクが増加する可能性があることが示されています。