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高齢者では適量のお酒が記憶力の維持に有効かも

(2014年10月) "American Journal of Alzheimer's Disease and Other Dementias" に掲載されたテキサス大学などの研究によると、認知症ではない高齢者の場合、お酒を適度に嗜むのが記憶力の維持に有効かもしれません。

研究の方法

660人の男女を対象に、飲酒量や生活状況の調査、複数の神経心理学的テスト、および MRI による脳の検査などを行いました。

結果
60才以上の場合に限っては(飲酒習慣が無いグループに比べて)飲酒量が少量~適量のグループの方がエピソード記憶(個人的な経験に関する記憶力)が良好で、海馬のサイズが大きいという結果でした。 ただし、飲酒量の違いによる実行機能や全体的な知能の差は見られませんでした。

解説

海馬は脳の領域の1つで、エピソード記憶にとって重要な役割を果たします。 少量の飲酒とエピソード記憶との関係が海馬のサイズを考慮すると消滅したことから、年を取ってからの飲酒がエピソード記憶にもたらす効果は海馬のサイズによるものだと思われます。

複数の動物実験で、適量の飲酒によって海馬における新しい神経細胞の生成が促進され、それによって海馬のサイズが維持される可能性が示唆されています。 さらに、脳を適量のアルコールに暴露させることによって認知機能に関与する脳の化学物質の放出量が増加する可能性も指摘されています。