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高齢者はテレビ視聴時間を増減すると死亡リスクも増減する(1/2ページ)

(2015年12月) "International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity" に掲載された米国立ガン研究所の研究で、テレビ視聴時間が長い高齢者は死亡率が高いが視聴時間を減らすことで死亡リスクを減らせるという結果になりました。

Sarah Kozey Keadl, Hannah Arem, Steven C. Moore, Joshua N. Sampson and Charles E. Matthews. Impact of changes in television viewing time and physical activity on longevity: a prospective cohort study. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity DOI: 10.1186/s12966-015-0315-0 (Licensed under CC BY 4.0)

運動をしている人であっても座って過ごす時間が長いのが不健康であることが知られていますが、テレビ視聴は座って行う代表的な行為の1つであり、体重増加や糖尿病などのリスク増加の一因であると考えられています。

研究の方法
この研究では、以下を調査しました:
  • テレビ視聴時間と死亡リスクとの長期的な関係。
  • テレビ視聴時間の増減が寿命にもたらす影響。
  • テレビ視聴時間に加えて運動習慣も考慮した場合の死亡リスクへの影響。

50~71才の中高年者16万人超を対象に 1994~1996年および 2004~2006年の2つの時点でアンケート調査を行い、その後 2011年末にかけて追跡調査しました。 テレビ視聴時間・運動習慣・総死亡率(死因を問わない死亡率)の関係を分析しました。

結果

6.6年の追跡期間中に 20,104人が死亡しました。

テレビ視聴時間と死亡リスク

2回のアンケート調査のいずれにおいてもテレビ視聴時間が1日あたり3時間未満だったグループに比べて、2回のアンケート調査の両方でテレビ視聴時間が5時間以上/日だったグループは死亡リスクが28%高くなっていました。

テレビ視聴時間の減少と死亡リスク

テレビ視聴時間が一貫して5時間以上/日であったグループに比べて、1回目のアンケートでテレビ視聴時間が5時間以上/日だったのが2回目のアンケートで3~4時間/日に減ったグループでは死亡リスクが15%減っていました。 同様に、テレビ視聴時間が5時間以上/日から3時間未満/日に減ったグループでは死亡リスクが12%減っていました。

テレビ視聴時間の増加と死亡リスク

テレビ視聴時間が一貫して3時間未満/日であったグループに比べて、テレビ視聴時間が3時間未満/日から3~4時間/日へと増えたグループでは、死亡リスクが17%増加していました。 テレビ視聴時間が5時間以上/日に増えたグループでは45%も死亡リスクが増加していました。

テレビ視聴時間が一貫して3~4時間/日であったグループに比べて、テレビ視聴時間が3~4時間/日から5時間以上/日へと増えたグループでは、死亡リスクが14%増加していました。