肥満者の匂い

(2015年4月) 「肥満者はイヤな匂いがする」という人がいますが、"International Journal of Obesity" に掲載されたカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究によると、それは肥満者に対する偏見の表れかもしれません。 (出典: Does a Person's Sense of Smell Reveal a Weight Bias?

研究の方法

この研究では、被験者たちに①明らかに肥満している人たちの画像と②普通体重あるいは痩せている人たちの画像を見せつつ、香料の匂いを11段階で評価してもらうという実験を行いました。

ただしこの香料というのが実は、無香性のローションに着色料で色を付けただけの匂いが無い液体でした。

結果

被験者たちは「香料」の匂いを、スクリーンに表示されているのが肥満者の画像であるときに低く、普通体重以下の人の画像であるときに高く評価する傾向にありました。 被験者たちが肥満者に対して抱く偏見が匂いの評価に反映されているのだと考えられます。

さらに、普通体重以下の被験者に比べてBMIが高い(つまり自分も太っている)被験者の方が、肥満者の画像が映し出されたときの「香料の匂い」の評価が低くなっていました。 この結果から、肥満者の方が他の肥満者に対して批判的であると思われます。

コメント
研究者は「自分では認めたくない無意識の偏見をあばき出す方法を開発できたのかもしれない」と述べています。