離婚や男女関係の破局により自殺のリスクが増加する

(2014年5月) "Social Science & Medicine" 誌に掲載されたオーストラリアの研究によると、離婚(あるいは内縁関係の破局)から1年間は自殺のリスクが増加すると考えられます。

原因は、離婚や破局による心的外傷(トラウマ)と、交流関係の変化による帰属意識(家族や組織に属しているという意識)の変化だと思われます。

研究の方法

この研究は 2000年に開始されたもので、20~64才の男女 6,600人超を対象に離婚・破局の前後の時期で自殺念慮(死にたいと思い、自殺を選択肢として考慮すること)と自殺行為のリスクを比較しました。 追跡調査は 2020年まで継続される予定です。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 離婚や破局したばかりのカップルでは関係が続いているカップルに比べて、男女双方で自殺念慮の率が3倍になっていた。
  • 離婚や破局に至る前の時期にも、最大で4年前から自殺のリスクが増加していた。
  • 自殺念慮および自殺行為が多かったのは20代で、60代で最少だった。
  • 離婚・破局が最も多いのも20代だった。
  • 自殺念慮の率は離婚・破局して1年が経過した後に、徐々に下がっていた。
  • 離婚・破局から5年目では自殺念慮の率は随分と下がるが、それでも(関係が続いているカップルに比べて)有意に高かった。