閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

食事からセリンとグリシンを排除すると一部のガンの成長が遅くなる

(2017年4月) "Nature" 誌に掲載された Cancer Research UK(英国)などの研究(マウス実験)で、アミノ酸の一種であるセリンとグリシン(いずれも非必須アミノ酸)を食事から除外することでリンパ腫や腸ガンの成長が遅くなり生存期間が延びるという結果になっています。出典: Amino acids in diet could be key to starving cancer

理由

正常な細胞は十分な量のセリンとグリシンを自分で作れますが、ガン細胞はセリンとグリシンを十分には作れません。 したがって、食事に含まれるセリンとグリシンを減らしても正常な細胞は困りませんがガン細胞は困ります。

効果がないタイプの腫瘍

今回の実験において、Krasという遺伝子が活性化しているタイプの腫瘍では、セリンとグリシンをマウスのエサから排除しても腫瘍の成長を抑制する効果があまり見られませんでした。 このタイプの腫瘍が他の腫瘍に比べて、セリンとグリシンを作る能力が優れているためです。

留意点
研究者は次のように注意を喚起しています:
「セリンとグリシンを排除した食事は、医師の監督の下で安全性に配慮して短期間のみ行う必要があります。 したがって自宅で用意した食事で安全にセリンとグリシンを排除するのはことはできません」
セリンもグリシンも、タンパク質が豊富な食品には多量に含まれています。(参考食品成分ランキング
今後
研究チームは今後、複数の臨床試験を行ってセリンとグリシンを排除した食事の安全性や、こうした食事がどういうタイプのガンに有効なのかを調べる予定です。