セロトニン不足でリウマチが悪化?

(2016年3月) "American Journal of Pathology" に掲載されたフランスの研究によると、リウマチ(関節リウマチ)にセロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン)という神経伝達物質が関与している可能性があります。 マウス実験において、セロトニンの合成に必要な酵素が欠けているマウスはリウマチの症状がひどかったのです。

今回の結果によると、セロトニンあるいはセロトニンの受容体を活性化させる物質によりリウマチの一部の症状を緩和できるかもしれません。

研究の方法

遺伝子改造によりトリプトファン・ヒドロキシラーゼ-1というセロトニンの生産に必要な酵素を欠如させたマウスと普通のマウスに、ヒトに生じるリウマチに類似するリウマチを生じさせました。

結果
トリプトファンの欠如によりセロトニンを作れない遺伝子改造マウスの方が、溶骨細胞の数と活性が増大し、患部および患部から離れた場所における骨吸収(*)の量が増加していました。 遺伝子改造マウスでは免疫機能にも異常が生じていました。
(*) 溶骨細胞により骨が分解されて血液中に吸収されること。