飽和脂肪酸の摂取量と死亡リスク。 乳製品の脂肪でリスク低下?

(2019年1月) 飽和脂肪酸の摂取量と死亡リスクとの関係を調べた中国の研究が "Journal of Nutrition" に掲載されています。
Pan Zhuang et al. "Saturated Fatty Acid Intake Is Associated with Total Mortality in a Nationwide Cohort Study"

研究の方法

中国に住む20才超の男女1万4千人超を対象に、3日間にわたる調査で飽和脂肪酸(SFA)の摂取量を調べたのち、14年間前後にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に1千人ほどが死亡しました。

奇数鎖SFAの摂取量が多い場合には少ない場合に比べて、男性で36%および女性で41%それぞれ死亡リスクが低下していました。
奇数鎖SFAは主にペンタデカン酸とヘプタデカン酸のことであるようです。 そして、ペンタデカン酸は乳脂肪に主に含まれ、ヘプタデカン酸は乳脂肪や反芻動物(卑近な動物ではウシ)の脂肪に含まれます。 つまり、乳製品や牛肉の脂肪ということですね。

女性のみ

SFA全体の摂取量が最大の場合には最小の場合に比べて、死亡リスクが65%増加していました。

また、偶数鎖SFAの摂取量が最大の場合には最小の場合に比べて、死亡リスクが83%増加していました。
偶数鎖SFAはミリスチン酸や、パルミチン酸、ステアリン酸など。

男性のみ

中鎖SFAの摂取量が多いと死亡リスクが36%低下していました。

また、不飽和脂肪酸で摂るカロリーの1%を偶数鎖SFAで摂るようにすると死亡リスクが39%増加するという計算になりました。