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SGLT2阻害薬で糖尿病性ケトアシドーシスのリスクが増加

(2017年6月) "New England Journal of Medicine" に掲載された研究ブリガム・アンド・ウイメンズ病院(ハーバード大学)の研究によると、SGLT2阻害薬という血糖値を下げる薬により糖尿病性ケトアシドーシス(*)のリスクが増加する恐れがあります。
(*) 一般的には1型糖尿病患者に見られる糖尿病合併症。 糖尿病性ケトアシドーシスでは、ケトンと呼ばれる酸の血中濃度が高くなり、嘔吐・腹痛・息切れ・脳の腫れなどの症状が起こる。 放置していると致命的ともなりかねない。

SGLT2阻害薬と糖尿病性ケトアシドーシス

SGLT2阻害薬は 2013年4月に流通が始まったばかりの薬ですが、これまでにも「SGLT2阻害薬により糖尿病性ケトアシドーシスのリスクが増加するのではないか」という報告がなされており、2015年には米国食品医薬局(FDA)がSGLT2阻害薬に関する警告を発しています。

研究の方法

2型糖尿病患者3万8千人がSGLT2阻害薬を服用し始めてから180日間のデータを、DPP4阻害薬を服用している同数の患者のデータと比較しました。

結果

180日間のうちに糖尿病性ケトアシドーシスを発症した人数が、DPP4阻害薬を服用していたグループでは26人だったのに対して、SGLT2阻害薬を服用していたグループでは55人でした。

SGLT2阻害薬を服用している患者はDPP4阻害薬を服用している患者に比べて、糖尿病性ケトアシドーシスになるリスクが2倍強であるという計算になります。