シフト勤務で2型糖尿病になるリスクが増加

(2014年7月) "Occupational & Environmental Medicine" 誌に掲載された中国のメタ分析によると、2型糖尿病になるリスクがシフト勤務によって増加します。 このリスク増加は、男性および輪番制勤務(勤務時間帯が毎日異なる)をしている人で顕著でした。

過去の研究では、シフト勤務によって消化器障害や、一部のガン、心血管疾患(心臓病や脳卒中など)などのリスクが増加することが指摘されています。

メタ分析の方法

このメタ分析では、シフト勤務と糖尿病リスクとの関係を調べた12の観察研究のデータを分析しました。 データに含まれていた人数は 226,500人で、そのうちの 14,600人が糖尿病でした。

結果
分析の主な結果は次の通りです:
  • シフト勤務で働いている人は、シフト勤務の期間に関わらず、糖尿病を発症するリスクが昼間の通常の時間帯に働いている人に比べて9%増加していた。
  • 男性だけに限ると、このリスク増加は37%だった。 シフト勤務の男性で糖尿病リスクの増加が顕著な理由は不明ですが、体内時計が夜勤によって繰り返し撹乱されるために、体内時計によって分泌が制御されているテストステロン(男性ホルモン)の量に異常が生じるためかもしれません。 インスリン抵抗性や糖尿病がある人では男性ホルモンが少ないことが他の研究で指摘されています。
  • 輪番制勤務の人に限ると、このリスク増加は42%だった。 輪番制勤務で働いている人は、勤務時間帯がクルクルと変化するため、毎日一定の時間帯に睡眠を取ることができません。 睡眠の質または睡眠時間が不十分な人ではインスリン抵抗性が生じたり悪化したりすることが知られています。
  • 夕方のシフト勤務(evening shift)の人と、昼と夜にまたがるシフト勤務(mixed shift)の人では糖尿病リスクの有意な増加は見られなかった。 ただしこれは、これらの時間帯のシフトを扱った研究が少なかったためです。
シフト勤務が体重増加や食欲増加の原因になることが他の研究で示されていますが、これらはいずれも糖尿病のリスク要因です。 シフト勤務は、コレステロールや血圧にも悪影響を与えることがあります。