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座る文化から立つ文化へ

(2014年5月) "Canadian Sedentary Behaviour Guidelines for the Early Years(幼児のための立って過ごす時間に関するガイドライン)" の作成にも参加したアルバータ大学の研究者 John C. Spence 氏によると、勉強やデスクワークをする際に座るというのは「文化」であり、人間にとって必然だというわけではありません。 Spence 氏は「立つ」文化への移行を提唱しています。 例えば、立った状態で使う机や、歩きながら行う会議の導入、自家用車の放棄などです。

Spence 氏は次のように述べています:
「座って過ごす時間が長くなる理由の1つは、(座って過ごすのが当然という文化のために)座って過ごしている時間の長さを自覚していない点です。 そしてもう1つは、学校や職場で長時間にわたって座り続けることを当然のように要求されるという点です」

2014年4月に "Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition" に掲載された研究でも、歩いているときには座っているときよりも創造力が向上する(ただし、単一の答えが存在する問題を解決する能力は僅かに落ちる)という結果になっていますから、歩きながら会議をするというのも荒唐無稽な話ではないでしょう。

立ち机の普及

欧州では20年も前から立って使う机が普及しているそうです。 そして米国でも、立って使う机が主に弁護士や医師、大学教授などの間で世間的に認知され始めており、2013年には「立ち机」の売り上げが1.5倍に伸びています。 日本はまだまだですね。

2013年には、米国医師会が「長時間座り続けること」が健康に悪影響を与える要因であることを正式に認め、デスクワークを立って行うことを推奨しています。

さらに米国政府の主導により、職場で1時間ごとに従業員に合図して立ち上がらせるという取り組みの効果を調べる研究まで行われています。英文ソース

ウォーキングマシン付きの立ち机を販売しているRebel Deskというメーカーの創業者は次のように述べています:
「立つこともあり、歩くこともあり、疲れたら座ります。 座るのが悪いわけではありません。 疲れてもいないのに座り続けているのが問題なのです」
人は何時間も歩き続けるようにも、座り続けるようにも出来ていません。 歩く・走る・座る・寝る・ジャンプする・よじ登るなどの様々な活動を毎日バランス良く行うのが理想的であるのに、社会的な環境のために座る時間だけが突出して長くなっているというわけです。