座っている時間が長いだけで体に悪い(運動している人でも)①

(2012年10月) "Diabetologia" 誌に掲載された英国のメタ分析により、長い時間座っているだけで糖尿病・心臓病・死亡のリスクが増加することが示唆されています。 しかも、長時間座ることによる健康への悪影響は運動によっても相殺できません。

研究者によると、ジムに通ったりプールで泳いだりして運動をするのは確かに良いことですが、そのようにしっかりと運動をしても、長時間のあいだ座りっぱなしでいることの悪影響は依然として残ります。

例えば、事務員が仕事帰りにジムに行く場合と自宅に直行してテレビを観る場合とでは、前者の方が健康的ですが、それでも立ち仕事であるウェイターなどに比べると、仕事中に座っていることの健康への悪影響があるというわけです。

メタ分析の概要

これまでに行われた18の研究(データ人数は合計80万人ほど)のデータを分析しました。

18の研究は、それぞれが別の尺度を用いていました。 例えば、テレビを観る時間が週に14時間以上であるか否かや、1日のうちに座っている時間を被験者に自己申告させるなどです。 そのため、これらの研究結果からは、一日のうちにどれだけの時間を座って過ごすと体に悪いのかは一概には言えません。

しかし研究者によると、座っている時間が長いほど糖尿病・心臓病・死亡のリスクが増加するとは言えます:
「長時間を座ったり横になったりして過ごす人がその時間を立ったり歩いたりした方が良いことだけは、今回の研究結果から明らかです」
長時間を座って過ごすことの悪影響はとりわけ、糖尿病のリスクに強く現れていました。
座っている状態がグルコースの体内量に悪影響を及ぼしインスリン抵抗を増加させることは知られていますが、その仕組みは未だ不明です。
アドバイス
研究者は、立って過ごす時間を増やす方法として次のような方法を提案しています:
  • ラップトップPCを棚の上(立って使う高さ)に置く
  • 会議を立って行う
  • 昼休みを座って過ごすのではなく歩いて過ごす
  • テレビを観る時間を減らす

さらに研究者は「運動によって座っていることの悪影響を帳消しにできないけれども、運動も健康に良いのでドンドンやりましょう」とも述べています。