座っている時間が長いのは心臓にも良くない②

(2014年1月) "Circulation: Heart Failure" 誌に掲載された Kaiser Permanente Southern California による研究で、仕事のために座っている時間を除いても、座って過ごす時間が長いだけで心不全のリスクが増加するという結果になっています。

研究の方法
45~69才の男性 84,170人のデータを分析しました。
結果
勤務時間以外の時間で座って過ごす時間が長い人ほど心不全になるリスクが増加していました。 そして、このリスク増加は運動習慣のある人にも見られました:
  • 運動量の少ないグループでは、座って過ごす時間の違いを考慮しても、心不全になるリスクが運動量の多いグループと比べて52%増加していた。
  • 仕事以外の場面で座って過ごす時間が5時間以上のグループでは、運動量に関わらず、2時間未満のグループと比べて心不全になるリスクが34%増加していた。
  • 運動量が少なくて座って過ごす時間が5時間以上のグループでは、運動量が多いうえに座って過ごす時間が2時間以下のグループに比べて、心不全になるリスクが2倍以上になっていた。
解説

運動をしないと心不全のリスクがすごく増えるけれども、運動をしていても座って過ごす時間が長いと心不全のリスクが増える、そして、運動をしないうえに座って過ごす時間が長いのが一番いけないということになります。

また、今回の研究からは、デスクワークなどで仕事中に長時間座ることを余儀なくされる人が仕事以外のときに立って過ごす時間を増やすだけでも、心不全のリスクを下げられると言えそうです。

この研究に用いられたデータには男性しか含まれていませんでしたが、米国の心臓専門医によると、今回の結果は女性にも適用できると考えられます。

研究者によると、心不全患者の半数は診断から5年以内に亡くなります。 心不全で心臓移植が行われるケースは少なく、投薬により症状を抑えるケースが大部分ですが、生活の質(QOL)は悪くなります。