座っている時間が長いのは腎臓にも良くない①

(2012年10月) 毎日椅子に座る時間が長い人で、糖尿病や、心臓病、ある種のガンになるリスクが増加することが複数の研究で示唆されていますが、"American Journal of Kidney Diseases" に掲載された英国の研究では、長時間椅子に座ることで慢性的な腎臓病のリスクが(特に女性で)増加する可能性が指摘されています。

研究の方法

この研究では、6,000人ほどの成人に、毎日座っている時間と中~高強度の運動の量とを報告してもらいました。

結果

運動習慣の有無や肥満であるか否かに関わらず、椅子に座る時間が1日3時間未満の女性は椅子に座る時間が1日8時間を超える女性と比べて、慢性腎臓病になるリスクが30%も低いという結果でした。

男性でも椅子に座っている時間が長いほど腎臓病のリスクは増加していましたが、女性ほどではありませんでした。

男性は運動で相殺しやすい

この研究では、毎日30分間のウォーキングをするなどの運動習慣によって腎臓病のリスクが減少することも確認されましたが、こちらは男性でその傾向が強いという結果になっています。

これらの結果から、男性の方が長時間座っていることによる悪影響を運動により帳消しにしやすいと言えます。 女性はそもそも椅子に長時間は座らない習慣を身に付けるのが良いでしょう。

解説

太っているかどうかや運動習慣の有無に関わらず、誰にとっても長時間を座って過ごすのは健康に良くありません。

ただし、例えば30分ごとに立ち上がることで座ることの悪影響を軽減できるかどうかは未だ不明です。 そして、オフィスや家で座っているとされる時間でも、そのうちの40%ほどは実は椅子から立ち上がって歩き回っているというデータがあります。 したがって、定期的に立ち上がるのが健康に良いとしても、「30分おきに立ち上がる」ことをことさら意識する必要は無いかもしれません。