皮膚細胞がサンダルウッド(白檀)の香りを感知して肌が再生する

(2014年7月) "Journal of Investigative Dermatology" に掲載された Ruhr-Universitaet-Bochum(ドイツ)の研究によると、皮膚にも匂いを感知する受容体が存在し、サンダルウッド(白檀)という香木の匂いによって活性化します。 そして、この受容体が活性化されると、細胞分裂が促進されて傷の治りが速くなると考えられます。

サンダルウッドは、お香や香水の材料として用いられています。

ヒトの鼻には約350種類の嗅覚受容体が存在しますが、鼻だけではなく、精子や、腸、腎臓にも嗅覚受容体の機能が存在します。 今回の研究で、皮膚の最も外側の層を形成するケラチノサイト(角質細胞)という細胞にも嗅覚受容体が存在することが明らかになりました。

研究グループは培養組織を用いた実験を行い、今回発見された嗅覚受容体のうち OR2AT4 と呼ばれるものを、人工的に合成されたサンダルウッドの香り(Sandalore)により活性化することに成功しました。

活性化した OR2AT4 受容体がカルシウム依存性のシグナル経路を誘引して、皮膚細胞の増殖と細胞移動が促進されました。 皮膚細胞の増殖と細胞移動は、傷の治癒に有益であることが知られています。