血圧の薬をきちんと飲まないと脳卒中で死ぬリスクが4倍に

(2013年7月) "European Heart Journal" に掲載されたヘルシンキ大学の研究によると、処方された薬をきちんと飲まない高血圧患者では、脳卒中や早死にのリスクが著しく増加します。 しかも、このリスクは医師による服用指示から逸脱する度合いが大きいほど高くなります。

研究の方法

この研究では、1995~2007年にかけて、30歳以上の高血圧患者7万3千人以上を追跡調査しました。 各患者が処方薬を受け取る頻度から、きちんと薬を飲んでいるかどうかを判断しました。

結果
主な結果は次の通りでした:
  • 研究期間中に脳卒中で亡くなったのは 2,100人、脳卒中で入院したのは 24,500人以上だった。
  • 医師による投薬計画を遵守しなかった患者では、遵守した患者に比べて、脳卒中による死亡のリスクが、投薬開始から2年目の時点で4倍近く、投薬開始から10年目の時点では3倍になっていた。
  • 降圧剤を指示通りに服用しない患者では、きちんと服用した患者に比べて、入院することになるリスクが、投薬開始から2年目の時点で2.7倍、10年目の時点では1.7倍だった。
留意点
ただし、今回の研究には次のような弱点があります: ①処方薬を受け取った患者が必ずしも受け取った薬を全部飲んだとは限らない。 ②BMI・喫煙習慣・飲酒量・安静時血圧といったデータが欠如していた。