1晩の徹夜で半年間の高脂肪食に匹敵する糖尿病リスク

(2015年11月) "ObesityWeek 2015" で発表予定である Cedars-Sinai Medical Center(米国)の研究で、1晩の徹夜によって高脂肪食を半年間食べ続けるのと同程度にインスリン感受性が損なわれるという結果になりました。

高脂肪食だけでなく睡眠不足によってもインスリン感受性が損なわれることは以前から知られていましたが、それぞれの悪影響の程度はこれまで不明でした。

インスリン感受性と2型糖尿病
インスリン感受性が損なわれる(インスリン抵抗性が生じる)と、血糖値を安定させるのに必要となるインスリンの生産量が増えます。 それがさらに進行して、インスリン応答がきちんと作動せず血糖が過剰になった状態が2型糖尿病です。 肥満者ではインスリン抵抗性が生じて2型糖尿病になるリスクが増加します。
研究の方法

この研究では8匹の雄イヌを用いた試験を行いました。 まず、8匹を2つのグループに分けて一方のグループにのみ1晩徹夜させ、経静脈ブドウ糖負荷試験の結果を両方のグループで比較するという試験を行いました。 次に、8匹を半年間にわたる高脂肪食により肥満させその前後でインスリン感受性を測定し比較するという試験を行いました。

結果

1晩の徹夜によるインスリン感受性の低下は33%でした。 半年間の高脂肪食によるインスリン感受性の低下は21%でした。

高脂肪食によりインスリン感受性が損なわれた状態では、1晩の徹夜でさらにインスリン感受性が損なわれはしませんでした。 このことから、高脂肪食と睡眠不足が同じようなメカニズムによりインスリン抵抗性を引き起こしている可能性が考えられます。