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睡眠不足で肥満者タイプの腸内細菌叢になる

(2016年10月) "Molecular Metabolism" 誌に掲載されたウプサラ大学(スウェーデン)などの研究によると、睡眠不足によって腸内細菌に異変が生じる恐れがあります。

腸内細菌の種類構成や多様性に異変が生じると、肥満や2型糖尿病のリスクが増加すると考えられています。 そして、肥満や2型糖尿病は睡眠不足との関係が指摘されています。
研究の方法

普通体重の健康な男性9人を被験者として、2晩続けて4時間ほどしか眠らなかった場合と普通に眠った場合(睡眠時間として8時間を設けた)場合とで腸内細菌の状態を比較しました。

結果

睡眠不足が2晩続いても腸内細菌の多様性は損なわれていないようでしたが、腸内細菌の種類構成を細かく見てみると、睡眠不足によって肥満者と普通体重者との間に見られるような腸内細菌叢の変化が生じていました。 例えば、バクテロイデス門の細菌の量に比してファーミキューテス門の細菌の量が多くなるといった具合です。

解説
長期的な試験が必要

睡眠不足が腸内細菌や健康状態に及ぼす影響については、もっと長期間にわたる大規模な試験で詳しく調べる必要があります。 今回の研究では、睡眠不足によっても腸内細菌の多様性が損なわれていませんでしたが、睡眠不足がもっと長期間続けば多様性が損なわれる可能性があります。

インスリン感受性の低下
睡眠不足が2晩続いたときにはインスリン感受性が20%超低下していましたが、研究者の話では、このインスリン感受性の低下と腸内細菌叢に生じた異変とは無関係でした。 ただし、睡眠不足がもっと長期間に及ぶ場合には、睡眠不足とインスリン感受性低下との関係に腸内細菌叢の異変も関係してくるかもしれません。