睡眠障害は、進行した前立腺ガンの兆候?

(2013年5月) アイスランド大学の研究によると、寝付けない、夜中に目覚めてしまうなどの睡眠障害のある男性では、前立腺ガンのリスクが最大二倍になります。
今回の研究者によると、睡眠障害のある女性では乳ガンのリスクが増加するという研究も複数存在します。
研究の方法

この研究では、67~96歳の男性 2,102人を追跡調査しました。 これらの男性の中に、研究開始の時点で前立腺ガンと診断されている人はいませんでした。 これらの男性たちに、研究開始の時点で睡眠障害に関するアンケートに回答してもらいました。 質問内容は次の通りです:

  1. 眠るために薬物を使用していますか?
  2. 寝つくのに苦労しますか?
  3. 夜中に目が覚めて、再び眠るのが大変だったりしますか?
  4. 朝のすごく早い時間帯に目が覚めて、再び眠れないということがありますか?

アンケートから判断して、2,012人の男性たちのうち、重度の睡眠トラブルを抱えていたのは8.7%、そして極度の睡眠トラブルを抱えていたのは5.7%でした。 そして、5年間の追跡期間のあいだに6.4%が前立腺ガンと診断されました。

結果

年齢を考慮に入れてデータを分析したところ、睡眠トラブルを訴える男性では、そうでない男性と比べて、前立腺ガンのリスクが1.6~2.1倍に増加していることがわかりました。 さらに、睡眠トラブルの深刻さに比例して前立腺ガンのリスクが増加していました。

そしてさらに、睡眠トラブルと前立腺ガンのリスクの相関関係は、前立腺ガン進行しているケースでより強く現れていました。 前立腺ガンにかかっていて極度の睡眠トラブルが生じているというケースにおいて、その前立腺ガンが進行ガンである率が3倍以上だったのです。

睡眠トラブルの原因が潜在的な前立腺ガンや前立腺肥大である可能性を排除するために、研究グループは、夜間頻尿に該当する可能性のある睡眠障害の症状を訴える男性たちを除外したのちのデータを再分析しましたが、結果に変わりはありませんでした。 (夜間頻尿というのが前立腺に問題があるときの症状なのでしょう)

研究者によると、今回の研究は、もっと大規模かつ長期間にわたる研究で結果を確認する必要があります。