睡眠時間よりも睡眠の質が認知症のリスク要因?

(2014年4月) "Sleep" 誌に掲載されたカリフォルニア太平洋医療センターなどの研究によると、認知症のリスクにおいては睡眠の量よりも質が重要かもしれません。

研究の方法

平均年齢76才の米国人男性 2,822人に腕時計タイプの睡眠判定装置を平均5晩にわたって装着してもらいデータを集めました。

認知機能の検査では、Trails B テストを用いて注意力と実行機能を評価しました。 実行機能とは、計画・意思決定・間違いの修正・問題解決・抽象的思考などの能力のことです。

結果

鬱症状の有無や薬物の使用などの要因を考慮しつつ分析したところ、睡眠の質が低い(*)高齢者は認知機能が(臨床的に有意となる程度に)低下するリスクが40~50%ほど増加していました。 低質な睡眠による認知機能の低下を加齢による低下に換算すると5年分ほどになります。

睡眠時間と認知機能の低下との間には関係が見られませんでした。
(*) 夜中に何度も目覚める、布団に入ってはいるが目覚めている時間が長い。