睡眠の質が悪い女性は糖尿病になりやすい

(2016年1月) "Diabetologia" 誌に掲載されたハーバード大学の研究で、睡眠障害(*)がある女性は2型糖尿病のリスクが高いという結果になりました。
(*) 次の4種類: ①睡眠の質が悪い(寝付けなかったり夜中に目が覚めたりする)、②イビキをかくことが多い、③睡眠時間が6時間以下、④睡眠時無呼吸症がある。
研究の方法

糖尿病・心血管疾患・ガンではない女性 133,353人を10年間にわたり追跡調査して、睡眠トラブルの有無と糖尿病発症リスクとの関係を調べました。

結果

10年間のうちに 6,407人が2型糖尿病を発症しました。

睡眠の質に限った分析

生活習慣・社会経済的状態(収入・職業・学歴など)・BMIを考慮した分析において、睡眠の質が悪くないグループに比べて睡眠の質が悪いグループは2型糖尿病発症のリスクが45%増加していました。

追跡期間中に新たに計測したBMIと、高血圧および抑鬱を考慮して分析すると、45%というリスク増加幅は22%にまで下がりました。

睡眠障害全体の分析

睡眠障害(冒頭に記載した4種類)がまったく無いグループに比べたときの2型糖尿病発症リスクが、睡眠障害が1つあるグループでは約1.5倍、睡眠障害が2つあるグループでは約2倍、睡眠障害が3つあるグループでは約3倍、睡眠障害が4つあるグループでは4倍に増加していました。

結論
今回の結果から、質の良い睡眠を十分に取るのが2型糖尿病の予防にとって有益だと思われます。 また、睡眠障害と2型糖尿病発症リスクとの関係に高血圧・BMI・抑鬱が関与している可能性が考えられます。