睡眠の質の1/3は両親から受け継いだ体質で決まる?

(2018年5月) "Sleep" 誌に掲載されたムルシア大学(スペイン)などの研究によると、睡眠の質には遺伝的な体質も影響している可能性があります。
Juan J Madrid-Valero et al. "Heritability of sleep quality in a middle-aged twin sample from Spain"

研究の方法

1939~1966年のうちに生まれたスペイン人男女 2,150人(全員が双子。双子は遺伝子が似ている)のデータを用いて、遺伝的な体質が睡眠の質に及ぼす影響を調べました。

睡眠の質の内容

睡眠の質の判定にはピッツバーグ睡眠質問票(Pittsburgh sleep quality index、PSQI)を用いました。 PSQIでは睡眠の質を構成する要素を次の7つに分類しています:
  1. 主観的な睡眠の質(本人的に自分が普段どれだけ熟睡できていると感じているか)
  2. 寝つきの良さ
  3. 睡眠時間
  4. 睡眠効率(実際に眠っている時間/布団の中で横になっている時間)
  5. 快適な状態で眠れるか(咳が出たり痛みがあったり暑かったり寒かったりなどしないか)/起床時間までしっかりと睡眠をとれているか
  6. 睡眠薬の使用状況
  7. (夜間にしっかりと眠れないがための)昼間の眠気の有無

結果

睡眠の質を左右する各種の要因に遺伝的な体質が占める割合は34%でした。 睡眠の質の34%が遺伝的な体質により決定されるということになります。

睡眠の質を構成する要素ごとに分析すると、この数字は30~45%というものでした。 ただし睡眠効率に関しては遺伝子的な体質の影響が見られませんでした。