睡眠の質が悪いのは、お肌に良くない

(2013年7月) 寝不足が肌に良くないと世間的に言われていますが、" International Investigative Dermatology Meeting" で発表されたエスティローダー社などによる研究でそれが裏付けられました。

睡眠の質が肌の機能および老化に影響し、睡眠の質が悪い人では、肌の老化の兆候が増えたり、肌への様々な環境的ストレス(紫外線など)からの回復が遅くなるというのです。

研究の方法

この研究では、30~49歳の閉経前の女性60人を調査しました。 睡眠時間と、Pittsburgh Sleep Quality Index、そして1週間の睡眠日記から睡眠の質を判定したところ、60人のうちの半数が睡眠の質が悪い女性でした。

これらの女性たちに対して、肌の評価と、紫外線照射や皮膚バリア破壊など複数のチャレンジ試験を行いました。

結果

睡眠の質の良し悪しが女性の肌に統計的に有意な影響を及ぼすという結果でした。

質の良い睡眠を取っているグループでは SCINEXA という肌の老化尺度のスコアが2.2点だったのに対して、睡眠の質が悪いグループでは4.4点でした。 SCINEXA では肌の老化が進んでいるほどスコアが高くなります。

睡眠の質が低いグループでは、小じわ・不均一な色素沈着・皮膚のたるみ・皮膚の柔軟性の減少など肌の内部的な老化の兆候が増加していましたが、大きなシワや日焼けによるソバカスなど主に日光に当たることによる外部的な加齢の兆候に関しては、睡眠の良し悪しによる違いは見られませんでした。

チャレンジ試験
チャレンジ試験では、質の良い睡眠を取ることで肌がストレスから効率的に回復することが示されました:
  • 睡眠の質が悪いグループは日焼けからの回復に時間がかかり、紅斑(日に焼けて赤くなった肌)が日焼けから72時間後にも多く残っていました。 これは、炎症が効率よく解消されていないことを示しています。
  • テープを貼って剥がすというストレスを肌に与えた後に経皮水分喪失量(TEWL)テストを行うという試験でも、72時間後における回復率において睡眠の質が良いグループのほうが30%も優れていました。 TEWL テストとは、肌の保湿能力を測定するテストです。