「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

睡眠不足だけでなく眠り過ぎも炎症の一因

(2016年7月) 不眠症により炎症性疾患のリスクや死亡リスクが増加することが知られていますが、"Biological Psychiatry" 誌に掲載されたカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究(システマティック・レビュー)によると、睡眠不足や睡眠の質が悪い場合だけでなく睡眠時間が長すぎる場合にも炎症マーカーが増加します。

炎症マーカーとは

炎症マーカーとは、体内に炎症が生じると血流中で増加するC反応性タンパク質(CRP)やインターロイキン-6(IL-6)などの物質のことで、心臓病・脳卒中・高血圧2型糖尿病など様々な疾患の目安となります。

レビューの方法
睡眠と炎症マーカー(*)との関係について調べた72の研究のデータを調べました。 データに含まれる人数は5万人超でした。
(*) CRP・IL-6・腫瘍壊死因子α(TNFα)の3種類。
結果
主な結果は次の通りです:
  • 不眠症を訴える人人・睡眠の質が低い人・睡眠時間が長すぎる(1晩あたり8時間超)人は、CRPとIL-6の血中濃度が高かった。
  • 睡眠時間が短い(1晩あたり7時間未満)人は、CRPの血中濃度が高かった。
  • TNFαと睡眠時間のあいだに関係は見られなかった。
解説
研究者によると、睡眠トラブルも高脂肪食や運動不足と同じような生活習慣上の炎症リスク要因であり、炎症を抑制し炎症性疾患のリスクを減らす方法の1つとして睡眠の改善を考慮すべきです。