昼寝の習慣や睡眠時間の過多過少により2型糖尿病のリスクが増加

(2016年12月) "Nutrition, Metabolism and Cardiovascular Diseases" 誌に掲載されたケンブリッジ大学などの研究で、昼寝の習慣があっても睡眠時間が短すぎたり長すぎたりしても2型糖尿病になるリスクが高いという結果になっています。

研究の方法

1998~2000年に欧州に住んでいる男女 13,465人の睡眠の状況を調べたのち、2006年7月末にいたるまで2型糖尿病の発症率を追跡調査しました。

結果
昼寝の習慣

昼寝の習慣がある場合には、2型糖尿病になるリスクが30%高くなっていました。 この数字は、BMIやウェスト・サイズ(腹部脂肪の量)など様々な要因を考慮した後のものです。

夜間の睡眠時間

睡眠時間が短すぎる(6時間未満)場合には46%、長すぎる(8時間超)場合には64%、それぞれ2型糖尿病のリスクが増加していました。

昼寝時間が長いのがダメ?

"Scientific Reports" 誌に先日発表されたばかりの東京大学のメタ分析によると、昼寝の時間が長いのがダメなのかもしれません。

60分以上の場合

このメタ分析で10の研究のデータ(人数は29万人近く)を分析したところ、60分間を超える長時間の昼寝をする習慣がある場合には2型糖尿病の発症リスクが46%増加していました。 昼間に非常に眠くなる(けれども昼寝はしない)という場合には100%のリスク増加でした。

60分未満の場合

昼寝の時間が60分未満である場合には、2型糖尿病の発症リスクは増えていませんでした。 昼寝時間と2型糖尿病リスクとの関係を示すグラフはJ字型で、昼寝の時間が40分を超える辺りからリスクが急激に増加していました(30分未満までは微妙に下がっていた)。

短時間の昼寝は有益?
研究チームによると、短時間の昼寝には逆に糖尿病リスクを緩和する効果があるのかもしれません。 これまでの研究によると30分未満の昼寝には、集中力回復や心臓病・脳卒中・アルツハイマー病の予防などの効果が期待できます。
この東京大学の研究チームの以前の研究では、心臓病・脳卒中についても糖尿病と同じく昼寝時間が短い(30分未満)とリスクが減るけれども長いとリスクが増加するという結果になっています。